放射線検査たきあ胃腸科クリニック|市川市国府台の胃腸科・内科・放射線科・漢方診療
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X線検査、レントゲン検査とも言い、健診のときの胸部X線検査、胃X線検査(上部消化管X線検査)、身体の断面を見るCT検査などが代表的な検査です。X線を利用して画像診断をする検査です。当クリニックでは胸部X線検査、胃X線検査、骨塩定量検査等をしています。CT検査が必要な場合は提携病院へ紹介いたします。
放射線被曝というと東日本大震災による福島第一原子力発電所事故が連想され、恐ろしいイメージを持ってしまうかもしれません。しかし、大規模な事故でなくとも、放射線被曝は日常的に起こっているのです。
私たちを取り巻く環境には、自然放射線が存在します。大地からの放射線による被曝。宇宙から降り注ぐ宇宙線による被曝。
そして、ヒトは天然放射性核種を吸収および飲料水・食品摂取により体内に取り入れているので、それらからの放射線で内部被曝を受けます。自然放射線による被曝は年間約2.4mSv(ミリシーベルト)です(Svは放射線防護の目的に使用される線量の単位でmSvはSvの千分の一)。
生命の誕生から現在まで、生物は放射線と共存してきたのです。放射線と生物の係わり合いのなかで、おそらく最も重要で代表的なものは、生物が放射線によるDNAの損傷を治す能力を獲得したことです。そのお陰で生物は生き延びたと言えますし、DNAの損傷や修復に関連して起こる突然変異が生物の進化を早めたものと思われています。
物事にはプラスの面とマイナスの面があります。放射線診断のためのX線検査にもメリットとデメリットがあるのです。放射線被曝というデメリットと、正しい診断を得るというメリットを常に天秤に掛けて評価する必要があります。放射線を使用する医師は、不必要な検査はしないことを常々心掛けているのです。
患者さんにとって必要不可欠な検査であったとしても、放射線被曝による影響を心配する気持ちは消えないでしょう。結論から言いますと、通常の放射線検査では発がんの危険性は小さく、喫煙による発がんや交通事故のリスクに比べても小さいことが分かっています。
白血病など種々のがんの放射線被曝による誘発には、ある線量を超えたら発がんするというような「しきい線量」はなく、線量の増加に伴いがんの発生率は増加すると考え、放射線防護にあたっています。しかし、現在までの疫学調査の結果では、200mSv以下の線量では白血病を始めとするがんが統計的に増加していないことが分かっています。
放射線検査での被曝量
これらの線量の数値は報告により多少違うようですが、通常の放射線検査では200mSvを超える線量を受けないと言えるでしょう。
放射線被曝を心配するあまり、必要な放射線検査を受けないことは賢明ではありません。しかし、必要のない被曝は避けなければなりません。疑問に思うことがありましたら遠慮せずに説明を求めてください。
検査の前日
検査当日
<3割負担の方>